阪堺電車訪問記(2012.2.12.)(その2)
(その1)の続きになります。
次に私が向かったのは、地元の方からは「すみよっさん」と呼ばれ、親しまれている国内有数の神社の中でも参拝客の多い「住吉大社」の最寄り駅である、住吉停留所でした。
目的はもちろん「住吉大社の参拝」ではなく、阪堺線と上町線が交差する、通称「住吉交差点」という場所で、阪堺の車両を撮影することです。
「ここで2時間ほど粘れば、その日の阪堺線・上町線の稼働車両をすべて見ることができるはずです」
そんなのりさんからの情報を頼りに到着しました。
「ここには、撮り鉄さんがわりといらっしゃいますので・・・」と、のりさんはコメントしていらっしゃいましたが、この日は「撮り鉄」と呼ぶような人物は、私のほかに一人くらいしか見受けられませんでした。
その「撮り鉄」さんも気が付いたらどこかに行ってしまいました。
その後ですが、こんな写真が撮れました。
上町線の天王寺駅前方面の待合室を発車する、モ161形モ162号です。
今回最初に見た「モ161形」はこの車両でした。
ここで、のりさんの以前のブログ記事より、モ161形の最新情報を少しお伝えしようと思います。
モ161形は2012年現在、10両在籍していますが、そのうちモ161号は、昨年の阪堺の「路面電車まつり」で「昭和40年代当時の姿」に復元され公開されたのちは、主に「貸切電車」での運用についていて、めったにその姿を見ることは難しいこと、そしてモ167号は、昨年の「路面電車まつり」で私も見ましたが、「車体の痛みがひどいため、部品取り用になっている」とのことで、稼働車両は実質8両となっています。
そんなお話をしている間に、もう1両モ161形が姿を見せました。
「緑の雲電車」の愛称を持つ、モ161形モ166号です。
私が子供の頃(昭和50年代後半)に見た「当時の関西の電車を撮影した本」に載っていた、「あの車両」とご対面できました。
実は、ちょうど1年前にこの車両に乗車して撮影する機会ができました。
阪堺線の住吉停留所の待合室です。
のちほどご紹介する上町線の姫松電停と同様、レトロな造りの待合室です。
もう1枚、住吉交差点で撮影した写真をご紹介します。
阪堺の車両では、1987年より登場した完全な新造車、モ701形モ709号です。
最近の阪堺の車両のほとんどは、車両全体がこのような「広告塗装」となっています。
そういえば、「構内放送」のようなアナウンスが聞こえたのもここでした。
このあと私はこちらへ移動しました。
モ701形モ707号の「住吉公園行き」に乗車して、今度は住吉公園停留所へ向かいました。
住吉公園停留所へ到着するまでの間、後ろの方が空いていたので、運転台を撮影しました。
住吉公園停留所へ到着しました。
ここには、戦時中に使用された防火水槽があるということを、前述の文献を見て知りました。今回の目的はそれを見に行くことなのです。
これがその防火水槽です。ご覧の通り、現在は金魚が飼われていました。
この後、モ707号の車内写真を撮影できました。
モ707号と防火水槽のツーショットを撮影したあと、今度は「天王寺駅前行き」として発車間近だったので、私は急いで乗車しました。
このあともう一度、住吉停留所で降りることにしていたのですが、こんな事に気づかなかったマヌケな私でした・・・(汗)。
阪堺電車は、ワンマン運転です。ここまでは知っていたのですが・・・。
そうとは気づかず、住吉停留所を通過してしまい、上町線の次の駅、神ノ木電停まで行ってしまいました。
車内にあった、小さなボタンは、路線バスと同じものだったのですね(滝汗)。
しかたがないので、次の住吉方面の列車が到着するまで、構内をぶらりとしました。
近くで踏切の音が聞こえました。
よく見ると、南海高野線の電車が走っているのが見えました。
近くには、小さな子供を連れたお母さんの姿も見受けられました。
今度は住吉方面の停留所でこんなポスターを見つけました。
この団体も、阪堺線開通100周年のPRをしているようです。
モ601形モ607号の天王寺駅前行きが到着しました。
モ701形702号のこの列車に乗車し、私は再び、住吉停留所へ向かうのでした。(つづく)
※おまけ画像
モ702号の車内で、このような吊り広告を見つけました。
本当に「ちん電くん効果」は、大きいと思いました。
(つづく)
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